シンセサイザー前編
文字通り、本来は波形(ノコギリ波、矩形波、三角波など)を
組み合わせて、音そのものを作る電子楽器です。
楽器の音色に近い音や、形容しがたい
電子音など、様々な音が作れます。
時代が進むにつれ技術は進歩し、鍵盤楽器の選び方 1でもご説明
したように、記憶装置の大容量化によって、PCM音源が普及しました。
リアルな楽器の音はもちろん、電子音などもあらかじめ収録されており、
「一から音を作る」方式から「用意された音を使う」方式に変わります。
本来のシンセサイザーの発音方式、使い方が変わったことで、PCM音源の機種を
ミュージックワークステーション、サウンドモジュール(音源モジュール)と
表記するメーカーもありますし、シンセサイザーと一括りにするメーカーもあります。
また、これまで紹介してきた、ファミリーキーボード、
電子キーボードもPCM音源を採用していますし、
シンセサイザーとキーボードの境界線は曖昧になってきました。
この辺りは、気にしてもキリがないので、
メーカーの表記に素直に従ってしまいます。
ちなみに、本来のシンセサイザーの発音方式をシミュレートし
継承しているシンセサイザーは、バーチャルアナログシンセサイザー、
アナログモデリングシンセサイザーなどと表記され販売されています。
「一から音を作る」方式が完全に無くなった
わけではないことを補足しておきます。
シンセサイザーは、KAWAI以外のメーカーが取り扱っています。
厳密にいうと、KAWAI もシンセサイザーを製造していた時期が
ありましたが、現在は撤退しており、ピアノ系の電子楽器という
括りなら、KAWAI は、「電子ピアノ専門」という認識でいいと思います。
鍵盤数も61鍵~88鍵を中心に、様々なものがあります。
価格は、電子ピアノと同様バラバラで、
4万円~40万円くらいが目安です。
スピーカーは、ほとんど内蔵されていません。
ダンパーペダルなどの周辺機材もほとんど付属されないので、
購入時は最低限のもの(電源ケーブルなど)だけ付いてくるイメージです。
スタンド、ペダル、椅子などの付属品が無い分、シンセサイザーは
電子ピアノと比べて上限の価格を抑えることができます。
重量については、6kg~30kgくらいです。
スピーカーやスタンドと一体になっておらず、言ってしまえば
余計なものが付いていないため、この範囲内で大体落ち着きます。
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