2015年5月19日火曜日

KORG KRONOS X 音作りの基本5(アンプ)

音作りの基本5です。

オシレーター、フィルター、EG、LFO を設定し、
最後はアンプです。
 
これは、アンプリファイアーの略で、
増幅器を意味します。
 
電子楽器用の「スピーカーと一体になった "アンプ"」が
あるので、単語は既にご存じのことと思います。
 
パラメーター・ガイドの説明を引用します。
 
VCA は、Voltage Controlled Amplifier(ボルテージ・コントロー
ルド・アンプリファイア)の略であり、アナログ・シンセサイ
ザーのボリュームをコントロールする回路です。
 
要するに音量調節を行うところです。
以降、アンプと VCA を便宜上使い分けていますが、
意味としては同じものになります。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「Patch Panel」の赤丸箇所で音量調節を行います。
 
MS-20EX の場合、VCA(アンプ)は
VOLUME として割り当てられています。
 
この回路図を簡単に説明すると、オシレーター、
フィルター、EG などを経て、アンプを通り、
音として出力されることを意味しています。
 
再び、パラメーター・ガイドから引用します。
 
VCA は内部でEG 2 の出力にパッチされています。
 
これは、以下の記事で紹介した
"ENVELOPE GENERATOR 2" と
VCA が紐付いていることを意味します。
なぜかと言うと、
VCA は EG と密接な関係があるからです。
 
もし、オシレーターを選び、フィルターを設定し、
それをアンプに通すだけの単純な仕組みだと、
シンセは鍵盤での演奏に関係なく「プー♪」と
音が鳴り続けてしまいます。
 
この場合、VCA は「プー♪」の音量を
調節するだけのものになります。
 
ここに EG が加わり、VCA を制御することによって、
鍵盤を弾くと音が鳴るという挙動が実現できるということです。
 
VCA は音量調節をするもの。
ただし、鍵盤楽器(シンセサイザー)として成立させるには、
EG による制御が必要になる。という風に私は認識しています。

MIDI を念頭に置いた考え方だとなかなか
イメージし辛いですが、本来のアナログシンセは
電圧で制御するものなので、そういうものだと覚えて
しまった方がいいのかなと思います。
 
鍵盤を弾くと、電圧で EG に命令が行き、
EG が VCA を制御し始める、というイメージです。 
 
私自身、VC(ボルテージ・コントロールド)で
制御するアナログシンセの実機は触ったことが
ないので、VCA の説明はここまでが限界です…

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...