2016年1月18日月曜日

KORG KRONOS X 音源構成をざっくり紹介

KRONOSシリーズの購入を検討されている方向けに
音源の構成についてざっくりご紹介します。
 
 
9種類の音源
KRONOS には、9種類の音源が搭載されています。
 
・SGX-2(ピアノ音源)
・EP-1(エレクトリック・ピアノ音源)
・CX-3(トーンホイール・オルガン音源)
・HD-1(PCM音源)
・MS-20EX(アナログ・モデリング音源)
・PolysixEX(アナログ・モデリング音源)
・AL-1(ハイ・クオリティ・アナログ・モデリング音源)
・MOD-7(VPM/FMシンセシス音源)
・STR-1(物理モデル音源)
 
音源の構成については、HD-1 から
入ると取っ付きやすいです。
 
 
HD-1(PCM音源)
いわゆる総合音源です。
 
ピアノ、ギター、ストリングス、ブラスなどの生楽器をはじめ、
パーカッションやシンセ、SEなどがプリセットされています。
KROME や KROSS などのミュージックワークステーションを
既に所持されている方は、その音色群以上のものが HD-1 に
詰まっているとイメージすれば分かりやすいかもしれません。
 
KRONOS の生楽器系の音色について調べたい方は、
HD-1 というキーワードを混ぜながら検索すると
欲しい情報が得られると思います。
 
ピアノの音色に関しては次の SGX-2 をご覧ください。
 
 
SGX-2(ピアノ音源)
KRONOS を特徴づけたのが ピアノ音源の SGX-2 です。
 
全鍵ステレオ・サンプリング&ノンループ&
最大12段階ベロシティ―レイヤーになります。

ベルリン・グランドは 12段階で、ジャーマン・グランド、
ジャパニーズ・グランドは 8段階になっています。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
初代や X の頃は SGX-1 でしたが、2014年冬に
KRONOS2 が発売され、OS が 2 から 3 になった
際に SGX-2 となりました。
 
SGX-2 と HD-1 でピアノ音色が重複していますが、
音の良さは SGX-2 > HD-1 です。
 
便宜上ここでの説明になりますが、
HD-1 はマルチサンプルになります。
要するに、SGX-2 のようにすべての鍵盤から音を
サンプリングしたわけではなく、一定の間隔の鍵盤
からサンプリングして、それに隣接する音はピッチ
を変更することで対応する手法です。
 
階名での説明になりますが、レは実際にサンプリングした
音で、ドとミは「レを加工して作った音」といった感じです。
 
"全鍵盤" ステレオ・サンプリングと明記されていない
ワークステーションや電子ピアノはマルチサンプル、
と言ってしまっても語弊がないかと思います。
 
ですので、この記事を書いている時点での KORG の
一番良いピアノ音源は KRONOS の SGX-2 になります。
 
「一番良い」というのは、あくまでサンプリング容量での話です。
好みの音という話になれば、答えは違ってくるのかもしれません。
 
ちなみに、KROME には、KRONOS のピアノ音源の
一つである German D Grand が入っています。
 
 
STR-1(物理モデル音源)
打弦/撥弦系の物理モデル音源です。
 
最初から入っている音源ではありますが、KRONOS
の前身である OASYS の時はプリセットされておらず、
Ver1.1 の時に追加されたものでした。
 
音楽雑誌で確認したところ、2006年頃の話みたいです。
 
このように、いきなり新しいシンセが丸ごと追加される可能性も
ありますが、公式サイトでは「9種類の音源」と謳っていますし、
今後のバージョンアップでは 9種類のまま SGX-1 → 2 のように
変わっていくのかなと予想しています。
 
いつか STR-2 になる日が来るのでしょうか?
 
書きたいことはほとんど書いたので、
以降は簡単な説明になります。
 
 
EP-1(エレクトリック・ピアノ音源)
ローズ、ウーリッツァーをシミュレートしています。
 
2015年4月にエレピやクラビの追加音源が無償で提供されました。
KRONOS シリーズを持っていればインストール可能です。
 
 
CX-3(トーンホイール・オルガン音源)
コンボ・オルガンの名機といわれた
KORG CX-3 の音源です。
 
 
MS-20EX(アナログ・モデリング音源)
MS-20 を再現したバーチャル・アナログ・シンセサイザーです。
 
以前、音作りの記事を書いた時に用いました。
 

PolysixEX(アナログ・モデリング音源)
Polysix を再現したバーチャル・アナログ・シンセサイザーです。
オリジナル以外の EG や LFO があったりと拡張されています。
 

AL-1(ハイ・クオリティ・アナログ・モデリング音源)
OASYS で初めて搭載されたアナログ・モデリング音源です。
触っていないのでよく分かりません…
 
 
MOD-7(VPM/FMシンセシス音源)
VPM/FMシンセシス音源です。
 
一方のオシレーターを別のオシレーターに接続して
モジュレートする…みたいなことらしいのですが、
こちらも使っていないのでよく分かっていません…
 
まとめ
KRONOS は HD-1 という従来のワークステーションの
ような総合音源がベースにあって、後から SGX-2 などの
音源を追加していったもの、という風にイメージすると構成
が見えてきます。
 
また、HD-1 以外の 8つの音源は「EXi」と定義されています。
Expansion Instrument(拡張機能)の略称です。
 
これらは、バンク内で一緒にすることができません。
 
以上のような音源の構成になっています。
 
改めて音源を羅列して見てみると、全然使い
こなせていないと感じる今日この頃ですが、
調べるほど奥が深いと感じるシンセです。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...