2017年11月27日月曜日

Roland FP-50 と FP-60 の違い

ローランドの電子ピアノ FP-60 が 2017年11月に発売されました。

公式の製品情報:
 
 
FP-50 が 60 になったことで、FPシリーズの
リニューアルは完了になります。
 
旧機種の無線は Roland Wireless Connect でしたが、
今後は Bluetooth を採用する流れになるようです。
 

鍵盤
FP-50 の鍵盤は「アイボリー・フィールG」ですが、
FP-60 の鍵盤は「PHA-4 スタンダード」になりました。
 
これは FP-30 と同じ鍵盤になります。
 

ピアノ音源
公式サイトに「新スーパーナチュラル・ピアノ音源」とある通り、
音源も強化されています。
 
FP-50 と比較すると、以下のようにスペックが向上しました。
 
・最大同時発音数 128音 → 288音
・キータッチ 5段階 → 100段階
 
キータッチは、同じ強さで鍵盤を弾いた時に音を大きくしたり
小さくしたりを設定する機能です。
 
鍵盤が重くて弾きづらい時は、弱めの演奏でもフォルティシモが
鳴るように調節したりと、擬似的にタッチ感を変えることができます。
 
演奏の強弱に関係なく同じ音量にすることも可能です。
 
これが、FP-60 では 100段階まで設定できるようになりました。
 
なお、同時期に発売される HP-601 も新SN・ピアノ音源で、
最大同時発音数とキータッチも FP-60 と同じです。
 
 
ピアノデザイナー機能
ピアノの弦やペダルの共鳴音などを調節して好みの
音を作る機能です。グランドピアノの「生々しさ」を
表現するための機能ともいえます。
 
上位機種ほど、この機能で用意されているパラメーターの数が多く、
FP-60 は鍵盤一つ一つの音量と音色(硬い or 柔らかい)の調節が
できるようになりました。
 
今まで、上記のような鍵盤ごとの音量・音色調節ができたのは、
FP-90 のようなモデリング音源が中心になります。
 
それが FP-60 でも可能になったということで、新SN・ピアノ音源の
進化が見て取れますね。
 
 
録音機能
FP-60 の録音モードは、SMF(MIDI)とオーディオ(WAV)の
形式に対応しています。
 
WAV 録音は CD と同様に 16 ビット/44.1kHz なので、
ハイレゾ録音には対応していません。
 
また、USBメモリーに保存した曲を FP-60 に挿し、
再生させることができます。
 
再生できる曲の形式は SMF、WAV、MP3になります。
MP3 はあくまで再生のみの対応です。
 
以下の島村楽器のサイトで、
『USBメモリーでMP3による演奏録音が可能に』とありますが、
おそらく上記の録音と再生のファイル形式を勘違いしています。
 
オーディオの録音は「WAV」のみ、再生は「WAV と MP3」が正解です。
 
FP-50 の録音形式は MIDI と WAV 、再生形式は MIDI、WAV、あとは
ローランドピアノデジタル対応フォーマットという独自のファイル形式の
三つに対応しています。MP3 は再生できません。
 
 
まとめ
FP-50 と 60 を比較すると、鍵盤、ピアノ音源、無線回りなど
大半が改変されたことになります。
 
 

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